未婚化によって少子化の進行が深刻化している現在だからこそ、結婚相談所が必要となります。婚活ビジネス市場は拡大しており、結婚相談所はその中心ともいえる存在です。
では、未婚化が進む現在において結婚相談所の需要がある理由はなんなのか? 未婚化・晩婚化の今だからこそ必要とされるのにはこんな理由があるのです。
結婚相談所は何を提供するところ?
結婚相談所は、結婚相手を探している男性・女性にお相手を紹介するところです。会員は結婚を前提としているため、相談所では出会いから結婚までをフォローします。
相談に来られた方も紹介される方も会員となるわけですが、会員同士をマッチングして紹介するのが結婚相談所の仕事です。全国に多数の会員を持つ結婚相談所であれば、相談者の希望に沿ってお相手を紹介することができます。
お相手も結婚を前提としてお付き合いできる独身の方を探しているため、相性が合えば結婚までの話がスムーズに進むでしょう。会員は身分証明書や独身証明書などを提出してもらった上で登録するため、身元保証がしっかりしている点が結婚相談所の安心感につながっています。
日本の結婚事情
少子高齢化、晩婚化、未婚化によって独身者が増加しています。団塊の世代と比べると未婚化率が高まっているのは事実です。
未婚化率が高まることで少子化が進み、ますます少子化高齢化が深刻になっていきます。政府も少子化対策を進めているものの、それだけでは少子化を食い止めるのは難しいでしょう。
また、所得低下も未婚化率が高まっているひとつの理由です。結婚したくても低所得であるため結婚できない独身者が増えています。
所得低下は少子高齢化や晩婚化だけの問題ではありませんが、終身雇用が当たり前であった時代と比べると経済面でも結婚がしにくくなっているのが現状です。
結婚願望のある独身者は多い
未婚化率が高まっているとはいえ、結婚願望がある独身者が大幅に減ったわけではありません。「結婚したい」と考えてはいるものの、出会いの場が少なくて結婚相手と出会うのが難しくなっているのです。
一昔前ならお見合い結婚が多かったですが、結婚相手を紹介してくれる仲人さんが減っていますし、親戚づきあいやご近所づきあいが希薄になっている現在、仲人さんや知人の紹介によるお見合い婚は減っています。
つまり、結婚したくても出会いがないゆえに結婚できない独身者が増えているのがリアルな現状です。そもそも結婚希望者が少ないのであれば結婚相談所の需要も期待できませんが、結婚相手を探している独身者は多いため相談所には需要があります。
初婚年齢は上がってきているのも、結婚相手との出会いの場が少ないことが影響しているのでしょう。結婚に対する考え方が昔と変わってきているというのもありますが、出会いがないことには結婚したくてもできません。
その出会いの場を提供するのが結婚相談所の役割です。
結婚相談所に求められること
結婚を希望されている方が結婚相談所に求めるのは、自分に合った相手を紹介してくれることです。出会いにもタイミングがあるので数回だけで相性の合う相手を見つけてもらうのは難しいですが、希望に沿って相手を紹介することでその可能性は高まります。
結婚相談所が優れているところは、全国の会員から結婚相手をマッチングできる点です。知り合いからの紹介だとどうしても個人の限られた人脈での紹介ということになるため、相性の合う相手と1〜2回の紹介で出会うのは難しくなるでしょう。
自分をよく知っている知り合いからの紹介なら自分に合った相手を紹介してくれるというメリットがありますが、知り合いから紹介であるがゆえに断りづらいですし、何度も断って紹介してもらうのは難しいというデメリットもあります。
その点、結婚相談所は断っても角が立たないですし、そもそもが何人もの相手の中から自分と相性の合う人を探すのが前提となっているため、断ることに関して気にしなくて済むというのがメリットのひとつです。
婚活ビジネスは今後も拡大が予想される
今の時代、結婚相談所をはじめ婚活パーティーやお見合いパーティーといった婚活ビジネスは大きな需要のある市場となっています。未婚化率が増加しているものの、結婚を希望されている方は多いため婚活ビジネスは今後も拡大していくでしょう。
結婚相談所は言わば婚活のプロですし、主観ではなく客観的に見ることで本当に相性の合う相手を紹介できるという強みがあります。知り合いからの紹介だとどうしても主観が入った評価になってしまいますが(それも必要ではあるものの)、婚活のプロが客観的に見た相性の合う相手を紹介するというのは大きな違いです。
婚活ビジネスは今の時代に不可欠であり、少子化の進行を食い止めるという重要な役割も担っています。結婚相談所を利用したいと考えていても行動に至っていない潜在ユーザーも多いと考えられるため、婚活ビジネスはまだまだ可能性がある市場と言えるでしょう。
おわりに
結婚相談所は資格がなくても開業できる職種です。個人では紹介できる人数が限られますが、フランチャイズに加盟すれば全国の会員からお相手を紹介できます。
結婚相談所は自宅開業も可能なビジネスですので、その点にも着目してみてください。