いま、急速にセルフレジの導入が進んでいます。大型のスーパーや衣料チェーン店などでセルフレジが導入されていて、体験された方もいらっしゃることでしょう。
本記事ではセルフレジの主要メーカー3社を比較解説します。人材不足に悩んでいる店舗の経営者はセルフレジの導入を検討してみてはいかがでしょう。
セルフレジを導入するメリット
セルフレジの導入で人員削減や精算の時短が期待できます。
セルフレジはスタッフがレジ作業をせずにお客さん自身で精算してもらうため、人員削減が可能です。操作に慣れていないお客さんのサポートは必要ですが、少人数でセルフレジを管理できます。
精算の時短に関してもお客さんの慣れが必要ですが、操作を覚えてもらえれば従来のレジよりも短い時間で精算ができるようになります。精算の時短が実現すればレジ前の混雑が解消されるため、お客さんのストレスも減るでしょう。
セルフレジの主要メーカー3社を比較
東芝TEC WILLPOS-Self
東芝TECは「WILLPOS(ウィルポス)」というレジシリーズを販売しています。「WILLPOS-Self」はその中でセルフレジにあたる機種です。
「WILLPOS-Self」は業界初となるコイントレー付き硬貨投入口と採用しています。硬貨投入口にコイントレーが備わっているので、小銭をトレーの上に出してから選り分けながら投入口に入れていける便利な仕様です。
スキャナは青果の認識が可能となっているのですが、これも業界初の技術として採用されました。独自の画像認識技術によって青果を色と模様で識別することができ、値引きシールの読取りにも対応しています。
NCR SelfServ Checkout
こちらはNCRコーポレーション製のセルフレジです。NCRはアメリカに本社を置くレジメーカーで、セルフレジのシェアは世界トップクラス。
最新の機種は従来機と比べると最大41%の設置面積の削減を実現しているため、小型店にも設置しやすい仕様となっています。電子マネーデバイスマウントや時期カードリーダーも搭載していて、機能面でも充実しているセルフレジです。
Panasonic レジロボ
パナソニックはローソンと共同で「レジロボ」というセルフレジを開発しました。「レジロボ」は経済産業省の「平成28年度ロボット導入実証事業」に採択されていて、ローソンの店舗で実証実験を行っています。
「レジロボ」は完全自動セルフレジで、専用カゴの「スマートバスケット」に入れて専用レジに設置すると、全自動で精算と袋詰めまでしてくれるという優秀なレジです。「レジロボ」があれば袋詰めされも必要なくなります。
実際に動画で見ていただいた方が分かりやすいと思います。
これからはセルフレジが主流になっていく
衣料チェーン店のGU(ジーユー)でもセルフレジが導入されるなど、急速にセルフレジの普及が進んでいます。スーパーでもセルフレジを見かけることが多くなり、未来の機械ではなく身近な存在になってきました。
日本では多くの中小企業が人材不足に悩んでいるため、小売店ではセルフレジの導入が解決策として期待されています。導入には費用がかかりますが、人員削減に有効な手段となるで検討する価値はあります。
こうした事情から、これからはセルフレジが主流になっていくのではないかと思います。お客さんがセルフレジに慣れてくれば店員のサポートも減らせるでしょうし、会計ミスも減らせるので、人材不足に悩む小売店にとっては非常に心強い存在となるでしょう。
おわりに
現時点ではセルフレジを販売しているメーカーはまだ少ないですが、これから需要が高まるにつれて参入するメーカーも増えてくるでしょう。セルフレジの技術もどんどん進化して精度が高まっていくことが予想されます。
セルフレジが普及すれば価格も下がっていくため、将来的には小さな店舗にもセルフレジが設置される時代がくるのではないでしょうか。