ここ数年でオンラインサロンが流行り始めています。オンラインサロンは月額会費制のクローズドなコミュニティなのですが、「なぜビジネスになるのか」と疑問を持たれている方も多いことでしょう。
本記事では、オンラインサロンがビジネスとして成立する理由を詳しく解説します。オンラインサロンのビジネスモデルに興味がある方は、ぜひ読んでみてくださいね。
オンラインサロンとは?
「サロン(salon)」は、「客間」を意味するフランス語で、「社交界」や「社交的集会」を指します。
オンラインサロンは、Web上で開かれる会員制コミュニティのことです。和製英語であるため、海外では通じません。
2012年に「Synapse(シナプス)」というオンラインサロン・プラットフォームが誕生したのをきっかけに、2016年にDMMが「DMM オンラインサロン」を始めるなど、参入する企業が増えています。
※「Synapse」は2019年2月にサービス終了
オンラインサロンは個人や複数の主催者が会員を募り、ユーザーは月額会費を支払ってコミュニティに参加する、という形です。プラットフォームを利用する方もいれば、自前で立ち上げる方もいます。
オンラインサロンは怪しいイメージが強い?
「サロン」という言葉に馴染みがないためか、オンラインサロンに対して「怪しい」というイメージを抱いている方も多いことでしょう。たしかに、中には高額な月額会費が必要なオンラインサロンもあるので、そう感じても仕方がないかもしれませんね。
オンラインサロン自体は特に怪しい商売ではないですし、月額会費制のクローズドなコミュニティなので、言わばSNSの延長線上にあるサービスです。最近は芸能人やSNSでフォロワー数の多いブロガーがオンラインサロンを運営するケースが増えていて、言い換えればファンクラブに近いかもしれませんね。
オンラインサロンはクローズドな空間で会話が交わされるため、オープンなSNSでは話せないことも気軽に話せます。そもそもが会費を払ってでも参加したいという人の集まりなので、SNSと違って誹謗中傷が書き込まれることも少ないです。
月額会費の金額にもよりますが、参加者が満足しているのであれば問題ないですし、もし金額にそぐわないと思えば退会すればいいだけの話です。
オンラインサロンが信頼できるかは運営者にもよりますが、決して怪しいものではありません。
オンラインサロンがビジネスとして成立する理由
オンラインサロンはクローズドなコミュニティであるため、誹謗中傷や炎上のリスクが少ないというのが人気の理由のひとつです。
専門知識を持っているが運営していたり、関係者が集まっていたりするオンラインサロンだと、そこで交わされる会話は参加者にとって非常に貴重な情報源となります。オープンなSNSでは発信できない情報も、オンラインサロンでは多数飛び交っているので、情報収集として活用している方も多いようです。
ビジネスとして考えた場合、ファンを集めるというのがひとつのポイントになるでしょう。上述したように、SNSでフォロワー数の多いブロガーがオンラインサロンを運営するケースが多いのですが、参加者は情報を求めて月額会費を払って参加しています。
オンラインサロンなら悩み相談もできますし、参加者同士の交流も活発に行われるので、仲間を増やすという意味でも有意義な場所です。
そのオンラインサロンに月額会費を払う価値があると考えるユーザーが一定数いれば、ビジネスとして成立します。
たとえば、ホリエモンこと堀江貴文が月額会費10,800円のオンラインサロンを運営していますが、1,000人以上が参加しています。興味がない人からすれば高いと感じるでしょうけれど、ホリエモンのビジネスの考え方を知りたいという人ならば、1万円を払ってでも参加する価値があると感じるでしょう。
知名度やブランド力の強い人ほどオンラインサロンで人を集めやすいですが、小規模でも運営はできます。ビジネス色が強くなると敬遠されますし、会費だけとって有益な情報は何もないとなると退会する人が多くなるので、ユーザーにとって価値のあるコミュニティであることが大事です。
参加者の目的によってもオンラインサロンの内容が変わってくるので、どういったユーザーに参加してもらいたいのかを考える必要があります。なんでもかんでも人を集めてしまうとオープンなSNSと変わらなくなりますし、価値観の大きく違う参加者が集まると対立が生まれてしまうかもしれません。
クローズドなコミュニティであるオンラインサロンは「価値観が合う」ことが重視されるので、そこは特に意識しておいがほうがよいでしょう。
おわりに
オンラインサロンでどのような会話が交わされているのか、どのように運営しているのか気になる方は、一度参加してみることをおすすめします。情報収集にも活用できるので、興味のあるジャンルで有名な人が運営しているオンラインサロンを探してみてはどうでしょう。