「マネーの虎」をご覧になられていた方は南原竜樹社長をご存知かと思います。南原社長は一度は億を越える負債を抱えて転落したものの、見事に復活を遂げました。
今回は南原竜樹社長の転落から復活までの経緯をご紹介します。起業を目指している方や会社を経営されている方は、ぜひご一読ください。
マネーの虎で名を馳せた南原竜樹社長
南原竜樹社長は、2001年から2004年に放送されていた「マネーの虎」に出演し、一躍全国的に有名になりました。もちろん出演前から起業家として大成功していましたが、ヒット番組となった「マネーの虎」の準レギュラーとして出演していたため、記憶に残っている方は多いことでしょう。
南原社長は決して感情的になることなく、志願者たちに対してハッキリとした物言いをすることから「冷徹な虎」と呼ばれていました。
しかし、新感覚のクレープ「フランスロール」を移動販売店で出店したいという志願者に対し、味は自分の好みでないと述べながらも出資をするなど、コンセプトのしっかりとしたビジネスには支援を惜しまない人です。
南原竜樹社長の最初の成功
南原社長は、オートトレーディングルフトジャパン株式会社という輸入車販売業で大成功を収めました。MGローバーをはじめとする高級外車を輸入する会社で、年商は100億円に達していたといわれています。
同社は1984年に創業、1988年にオートトレーディングルフトジャパン株式会社として設立されました。1998年当時、インターネット販売を手がけたり、サークルKでカタログ販売をするなど、幅広く展開していたようです。
南原竜樹社長が経験した転落
順調かと思われていた輸入車販売業ですが、大口取引先であったMGローバー社が2005年に経営破綻し、先行投資していため同社は20億円という大きな損失を受けることにありました。大手の中古車買い取り会社ガリバーインターナショナルに買収されるという話もありましたが、結局実現しなかったようです。
南原社長は全従業員を解雇し、事業を縮小して継続していたものの、お金も人材も失ってしまいました。自身の貯蓄も会社の再建に充てましたがそれでも足りず、貯金も底を尽き、年商100億円から一気に転落してしまいます。
南原竜樹社長の復活
MGローバー社の経営破たんによって南原社長はお金も従業員もすべてを失ってしまいましたが、どん底の状況でも諦めず、見事に復活を遂げました。現在はオートトレーディングルフトジャパン株式会社改め、LUFTホールディングスとして再スタートしています。
復活をするためにまず南原社長が行ったのは、人材派遣業です。ゼロの状態から6,000万円を稼ぎ出し、そこからさらに億を越える金額を稼ぐことに成功しました。
LUFTホールディングスは出版事業やレンタカー会社などを経営など幅広く展開し、年商は100億円を超えています。見事なV字回復で、現在も順調に事業を展開しているようです。
南原竜樹社長から学ぶ経営者の魂
上述したように、南原社長は輸入車販売業で年商100億円を稼いで大成功した後、取引先の経営破綻によって20億円もの損失を抱え、貯金がゼロになるどん底を経験されています。
億単位の損失を抱える精神的な負担は計り知れませんし、従業員を解雇せざるを得ない辛さも経営者でないと分からない部分です。
そんな絶望的な状況下でも諦めず、再び100億円を稼ぐ会社に育てあげた南原社長から学ぶべきところがたくさんあります。経営者としての手腕が優れているのはもちろんですが、どん底からでも這い上がる経営者の魂は見習わなければなりません。
起業をすれば失敗することもあるでしょうし、投げ出してしまいたくなることもあるでしょう。諦めたらそこまでですし、南原社長のようなV字回復して再び成功を収めることもできません。
経営者には責任が伴うので辛いこともたくさんあるかと思いますが、どんな絶望的な状況でも何か打開策があるはずです。失敗しない経営者はいないので、失敗を糧に成功するにはどうすればよいか悩みぬいてください。
おわりに
今回は南原社長をピックアップしましたが、「マネーの虎」に出演していた社長たちからは学ぶべきことがたくさんあります。失敗を含め、成功している社長がどのように会社を成長させていったのか、経営者としての魂の部分もぜひ注目してみてください。