小規模で始めるスモールビジネスは、個人事業主や中小企業に向いているビジネスの形態です。ビジネスの規模が小さくても利益を出すことはできます。
そこで本記事では、スモールビジネスを成功するための5つのポイントをまとめました。起業を考えておられる方は、小さいビジネスにも目を向けてみてください。
スモールビジネスとは?
スモールビジネスは、小さい規模からスタートするビジネスのことです。大企業に対し、個人事業主や中小企業で行うビジネスを指します。
スモールビジネスの規模に明確な基準がないため定義が難しいですが、個人事業主から数人程度で始めるビジネスの総称と捉えて問題ないでしょう。多額の投資を要するビジネスではなく、小資金で始めるのがスモールビジネスです。
スモールビジネス成功の5個のポイント
大企業が手を出しにくい分野を探す
大企業は資金や人材の面で有利に立てますが、規模が大きくなるとできないことも出てきます。個人事業主や中小企業のよいところは小回りがきくところなので、大企業には手を出しにくい分野を探してみましょう。
たとえばお客さんとのコミュニケーションを大事にしたり、柔軟に対応できるサービスであったり、スモールビジネスだからこそできることがあるはずです。意思決定が早いのもスモールビジネスのメリットですので、新しいことにチャレンジして大企業に勝てる分野を探してみてください。
ニッチな分野を探す
ニッチというのは「隙間産業」のことです。市場規模は小さいものの潜在的な需要があるビジネスを「ニッチビジネス」と呼びます。
ニッチな分野は大きな市場と比べて顧客数は少ないですが、大企業が手を出していない有望な市場もあるため、スモールビジネスで狙いたいところです。もしかしたらニッチ市場が大きく成長するかもしれません。
競合が多いレッドオーシャン化している市場に参入するより、競合が少ないブルーオーシャンのニッチ市場を狙う方が中小企業にとっては勝率が高くなるでしょう。
利益率の高いビジネスを探す
いくら競合が少ないニッチ市場であるとはいえ、利益が少なければビジネスとして成り立ちません。スモールビジネスでは限られた資金と人材でまかなわなければならないため、利益率の高いビジネスを探す必要があります。
たとえば、100円ショップのような薄利多売の商売はスモールビジネスには向いていません。スモールビジネスを成功させるには、いかにコストを抑えて効率よく利益を得られるかが重要です。
コストを抑えた利益率の高いスモールビジネスであれば、もしうまくいかなかったとしても損失が少なくて済みます。
計画したビジネスモデルにこだわりすぎない
起業前に考えたビジネスモデルがあると思いますが、それにこだわり過ぎるのはよくありません。コンセプトやビジョンは必要ですが、重要なのはビジネスを成功させることです。
むしろ計画したビジネスモデル通りにうまくいくことの方が少ないでしょう。特にスモールビジネスは小回りのきくビジネスができることが強みであるため、状況に応じて柔軟に変化することが成功のポイントとなります。
ビジネスモデルにこだわりすぎて状況に対応できないと、チャンスを逃してしまうかもしれません。スモールビジネスの強みを活かすために、状況に合わせて柔軟に変化する姿勢を持っておきましょう。
複数の収益源を作っておく
収入源がひとつだと、それがダメになった時に事業存続ができなくなってしまいます。そうしたリスクに備えるため、複数の収益源を作っておきたいところです。
特に副業をされている方やフリーランスの方はこの方法が向いているでしょう。たとえばWebデザイナーやライターをしながらアフィリエイトをしたり、コンサルタントをしてみたり、複数の収入源を持つ方法はいくつかあります。
強力なライバルの登場でメインのビジネスの売上が下がってしまうこともあるので、収入のリスクを回避するために複数の収入源を作れないか考えてみましょう。
小さなビジネスにも目を向けてみよう
起業するからには大きな利益を得たいと思うのは当然ですが、最初から稼ぐのはなかなか難しいものです。それに、わざわざ大企業に勝負を挑む必要はありません。
市場規模が小さくても確実に収益が得られるビジネスや低資金で始められるビジネスもあるので、そうした小さなビジネスにも目を向けるのも戦略のひとつです。資金と人材が限られているなら、スモールビジネスから始めてみてはいかがでしょう。
おわりに
リスクを抑えて起業するならスモールビジネスを考えてみてください。市場の隙間に目を向けてみれば、大企業がまだ手を出していないビジネスがあるかもしれません。
ビジネスは先に始めた者勝ちなので、いろいろなニッチ市場を調べてビジネスになりそうなものを探してみてくださいね。