終身雇用が崩壊し、将来受給できる年金額もあてにならない今、副業を考えておられる方は多いことでしょう。副業から始めて本業にすることを計画されている方も多いかと思います。
そこで本記事では、仕事の二足のわらじを成功させるための5個のポイントをまとめました。本業あってこその副業ですので、両立できるようにポイントを押さえておきましょう。
仕事の二足のわらじは可能なのか?
答えを言うと、二足のわらじを履くことは可能です。副業で成功されている方はたくさんいますし、副業から本業にされて事業を成功された方も少なくありません。
やりたい仕事がある、いずれは独立開業したいという方は二足のわらじを履いて副業から始めてみるのもよいかと思います。本業があれば収入がゼロになることはないですし、仮に失敗しても本業があるのでリスク回避の面でも二足のわらじでビジネスをやってみる価値はあるでしょう。
仕事の二足のわらじを成功させるためのポイント
体力的な無理をしない
本業をこなしながら副業をするのは簡単ではありません。体力には限りがありますし、副業の影響で体調を崩してしまっては本業に支障が出るため、決して無理はしないようにしましょう。
若いうちなら仕事を掛け持ちして多少寝不足でもなんとかやっていけますが、年をとるごとに体力が衰えていくため、年齢的な体力も考えておく必要があります。やる前は大丈夫だと思っていても、実際にやってみると体力が持たないこともあるので、自分の年齢と体力を客観的に見て、無理のない副業計画を立てましょう。
好きなことをする
仕事の二足のわらじを履くにはモチベーションも大事です。本業も副業もあまりやりたくない仕事だと、継続する意欲が持ちません。副業が好きなことであれば、多少しんどくてもモチベーションを維持できますし、もし本業が嫌でも好きなことができる副業があると考えるだけで意欲が湧いてくるでしょう。
好きなことであっても仕事となると辛くなることもあるので、仕事としてやっていけるのかを確かめることにもなります。もし仕事ではなく趣味に留めておくのがよいと分かるだけでもやってみる価値がありますし、やっぱり好きなことを仕事にしたいと思えたなら脱サラを本格的に考えるとよいでしょう。
“しないこと”を決める
二足のわらじを履くと時間が足りなくなってきます。一日24時間という時間は変えられませんし、睡眠時間を削ると体調を崩して本業にも副業にも支障が出てくるでしょう。
やることがたくさんあるなら、「”しないこと”を決める」ことをおすすめします。一日の時間の使い方を洗い出してみると、意外と無駄は多いものです。
たとえば帳簿管理を自分ですると時間をとられてしまうので、クラウド会計ソフトに任せてしまうとか、情報の価値が低いサイトは閲覧しないようにするなど、しないことを決めれば時間を有効に使えるようになるでしょう。
息抜きも必要ですが、このサイトをチェックしたりこの動画を観たりするのは果たして必要なのかといったように、今の自分の行動を自問自答してみると、何が無駄で何が必要なのかが見えてくると思います。
ニッチな分野を攻めてみる
本業にするには不安はあるけれど、収益化が期待できるニッチな分野があるならば副業でやってみた方がよいでしょう。脱サラした後に収益化が難しい分野だと分かるのは怖いので、先に副業で試してみてうまく行けば本業に、失敗しても本業があるのでリスクが少なくて済みます。
「好きなことをする」のと共通していますが、自分の興味がある分野で、なおかつニッチな分野を攻めるのも戦略のひとつです。競合が少ないニッチ分野があればチャンスですし、ニッチな市場は大手が手を出しにくいので個人でも勝算はあるでしょう。
低資金でスタートする
その事業を副業で始めるのであれば、できるだけ資金を抑えるようにしましょう。初期投資額が多くなるほど回収のリスクが高まりますし、副業であるなら無理をする必要はありません。
低資金でスタートすればもし失敗してもダメージが少なくて済みますし、別の副業に切り替えやすいです。投じた資金が多くなるほどその事業で成功することに固執してしまうので、そういった意味でも資金を抑えた方がよいでしょう。
本業に支障がないようにしよう
仕事の二足のわらじを履く上で大事なのは、本業に支障が出ないようにすることです。あくまでも本業がメインですので、副業がうまくいって多忙になっても本業を疎かにしてはいけません。
ゆくゆくは副業を本業にするにしても、現状の本業をしっかりこなした上で副業をするのが社会人としての責任であり、雇ってくれている会社に対する礼儀です。ましてや副業を認めてくれている会社であれば、本業を大事にしなければならないですよね。
おわりに
本業と副業を両立させる上で大事なのは、両方とも無理なく継続できるようにすることです。本業の仕事をしっかりこなした上で副業を進められるように、今回紹介したポイントを参考に計画を立ててみてください。