IT技術の発達によって在宅勤務がしやすくなっています。チャットやビデオ会議などを使えば自宅でも会社にいる人と会議ができるので、場所と問わずに仕事ができるのが今の時代の働き方です。
では、在宅勤務に向いているのはどんなタイプの人なのでしょうか?在宅勤務向きの人のタイプを、メリット・デメリットをふまえて解説します。
在宅勤務にも向き不向きがある
在宅勤務が羨ましいという方は多いと思いますが、すべての人が在宅勤務でうまくいくわけではありません。在宅勤務にも向き不向きがあるので、自分の性格やライフスタイルをふまえた上で在宅ワークをするかよく考えたほうがよいでしょう。
在宅勤務のメリット
在宅勤務の向き不向きを解説する前に、まず在宅勤務をするメリットをご紹介します。
時間の使い方が自由
在宅勤務では仕事の時間を自由に決められます。出社時間や退勤時間がないので、何時に仕事を始めても何時に仕事を終えても構いません。
プライベートでイレギュラーな予定が入っても柔軟に対応できるので、時間の自由度は会社員にない大きなメリットです。休日も自分で自由に決められるので、世間一般の休日を外して混んでいない曜日に出かけることもできます。
通勤しなくていい
会社員だと毎日通勤しなくてはならないストレスがあります。その点、在宅勤務者は通勤しなくていいので楽です。
通勤のストレスがなくなるのもメリットですが、通勤の時間がなくなることでプライベートの時間が増えます。毎日片道30分の通勤をしていたならば、在宅勤務に切り替えることで往復1時間の通勤時間を節約できます。
人間関係に悩まされにくい
会社員だと職場の人間関係に悩まされることがあります。どうしても気の合わない人もいますし、職場の人間関係が悪いと出社するだけでもストレスになりますよね。
その点、在宅勤務なら一人で仕事ができるため、人間関係に悩まされません。取引先との関係もあるので人付き合いがゼロになるわけではないので、多少は人間関係の悩みは生じるかもしれませんが、会社員よりも楽になります。
在宅勤務のデメリット
運動不足になる
会社員の場合は通勤で多少なりとも歩くので運動にはなりますが、在宅勤務だと通勤はありませんし外に出る機会が減るので運動不足になってしまいがちです。
これは在宅勤務者が抱える重要な課題のひとつで、運動不足になると体力が落ちて体調を崩しやすくなります。デスクワークも体力を使うので、健康に仕事をするためにも運動をしておいたほうがよいでしょう。
人と接する機会が減る
在宅勤務は職場の人間関係に悩まされることはなくなる反面、人と接する機会が減ってしまいます。会社勤めなら何かしらの出会いはあるので望む望まざるに関わらず人脈が増えていきますが、在宅勤務は自分から出会いを求めにいかないと人脈が広がりません。
仕事だけでなく異性との出会いも減るため、友達に紹介してもらうのが難しいのであれば、婚活に参加することも考えたほうがよいでしょう。
ダラダラ仕事してしまう
在宅勤務は朝出勤する必要がないのでつい遅く起きてしまったり、周りの目がないので仕事を始めるまでに時間がかかったり、ダラダラ仕事してしまいがちです。デメリットというより本人の意志の問題ですが、仕事が進まないと収入にも影響します。
自己管理に自信がない人は在宅勤務には向いていないでしょう。ただ、個人事業主になることで責任感が生まれることで変わるかもしれません。
在宅勤務に向いている人
メリットとデメリットをふまえ、在宅勤務に向いているタイプは、「一人で気楽に仕事がしたい人」であり、かつ「自己管理ができる人」です。一人で気楽に仕事がしたいのはみんな同じだと思いますが、自己管理ができないと仕事に支障をきたします。
「出勤するのが面倒だから在宅勤務がしたい」という理由で個人事業主になってもよいのですが、自己管理ができる自信がないのならやめておいたほうがよいかもしれません。
また、在宅勤務は家庭の事情で通勤するのが難しい方にも向いています。会社勤務をしながら育児や介護をするとなると、時間的にも体力的にもきつくなりますよね。
在宅勤務に切り替えることで仕事と育児や介護の時間を柔軟に調整できるので、両立がしやすくなります。通勤が不要になることで体力的にも楽になるのも在宅勤務をおすすめする理由です。
おわりに
現代の高齢化社会では、介護と両立するために在宅勤務を始める方が増えています。待機児童の問題もあるため、育児をするために在宅勤務をされる方が多いのも現状です。
会社勤めでは育児や介護との両立が難しいという方は、在宅勤務への切り替えを検討してみてはいかがでしょう。