自由業で生計を立てる方が増えていることをご存知でしょうか? どのような職種があるのかは本文中で詳しく紹介しますが、いまや自由業は選ばれる働き方のひとつとなっています。
そこで本記事では、自由業の定義を解説した上で人気の職種5個をご紹介します。自由な働き方に憧れている方は、どのような職種があるのかぜひチェックしてください!
自由業とは?
実のところ自由業に明確な定義はなく、自営業との違いもあいまいです。あえて定義するのであれば、自由業は場所や時間を問わずに働ける職種ということになります。
たとえば漫画家や小説家、画家、イラストレーター、ミュージシャンといった芸術に関わる仕事をされている方、税理士や弁護士など士業で独立されている方を自由業と呼ぶことが多いです。これらの職種は自営業またはフリーランスと名乗っても構いません。
ただ、店舗を運営される方は自由業とは呼ばないため、個人経営の店舗に関しては自営業と呼称したほうがよいでしょう。フリーランスも個人商店に対しては使わないので、店舗の有無はひとつの線引きとして考えてもいいかもしれませんね。
自由業の代表的な職種
デザイナー
独立しているデザイナー(Webデザイナー)は代表的な自由業の職種であると言えます。自由業よりフリーランスと呼ぶことが多いですが、フリーのデザイナーは企業に属さず働く時間や場所を自分で自由に決められる職業です。
インターネットの発達で遠方のクライアントと直接顔を合わさずに打ち合わせができるようになっているため、特にWebデザイナーの働き方はより自由度が増しています。最近はクラウドソーシングでも案件を探せるので、在宅で仕事をするフリーらのデザイナーは増加中です。
ライター
ライター業も自由業のひとつです。ライターと言えば雑誌や新聞などの紙面に掲載する記事を書く仕事というイメージをお持ちの方は多いと思いますが、最近はネット上に掲載する記事を書くWebライターの需要が高まっています。
Webライターの需要増加のひとつの理由が、オウンドメディアを持つ企業が増えていることです。自社でコンテンツを作るのが難しい企業はWebライターに記事を外注する必要があるため、記事を書けるライターが求められています
。
雑誌のライターもWebライターもフリーであるなら働く場所や時間は自由です。Webライターもクラウドソーシングで案件を探せるので、完全在宅でも仕事ができます。
アフィリエイター
アフィリエイターは、サイトやブログに広告を貼って広告を収入を得るアフィリエイトを収入源としている職種です。アフィリエイターは最近人気が上昇している自由業で、月に何百万も稼いでいる強者もいます。
アフィリエイトはパソコンさえあればできる仕事ですし、広告収入で生計を立てるのでデザイナーやライターと違ってクライアントを探す必要はありません。稼げている人と稼げていない人の間の収入の差が激しいですが、成功すると稼げる額が大きい職種です。
ただ、アフィリエイトで生計を立てられている人はほんの数パーセントで、多くの人は稼げるようになる前に挫折しています。数十万稼ぐには時間がかかるため、アフィリエイターで食べていくには根気が必要です。
逆に言えば途中で挫折する人が多いため、続けることができれば稼げている数パーセントに入るのも夢ではありません。アフィリエイターで生計を立てるのであれば、長期的な視野で戦略を立てましょう。
ブロガー
ブロガーも広告収入がメインですので、アフィリエイターと共通している部分があります。ブロガーの場合は自分という個人を押し出してファンを増やしていくため、内容的にはYouTuberに近いかもしれません。
アフィリエイターは運営者として名前を出すことはありますが、ブロガーのように自分を商品にするのではなく、商品をメインにサイトを作って売ります。一方でブロガーは自分を商品として売り出すことで自分の勝ちを高め、アクセスを増やすことで収入を増やしていくため、その点は大きな違いです。
人気のブロガーになると企業から商品を紹介してほしいと頼まれたりすることがあります。いわゆる企業案件と呼ばれるもので、宣伝と明記した上で商品を紹介し、その見返りとして報酬を得ます。
宣伝であることを隠して商品を紹介するとステマと捉えられて炎上してしまう恐れがあるので、その点は注意しなければなりません。
インフルエンサーと呼ばれる影響力の強い存在になれば、大きな収入も見込めます。今は個人の発信力が大きく影響する時代ですので、戦略次第ではブロガーで生計を立てることも十分に可能です。
ネットショップ経営
ネットショップ経営も人気の自由業のひとつです。ネットショップなら実店舗のようにお店を開けてお客さんを待つ必要はないため、自由な働き方ができます。
また、実店舗と違って土地やテナントの費用がかからないため、低資金で開業できるのも人気の理由です。ネット検索が主な集客になるため収益化までには時間がかかりますが、ランニングコストを抑えて運営できるため事業を継続しやすい職種と言えます。
最近は「BASE」や「STORE.jp」といったWeb制作の知識なしでネットショップを作れるサービスが増えているため、参入の敷居は低くなっています。
出典:BASE
自由業で働くという選択肢
自由業はその名の通り自由な働き方ができます。働く時間も働く場所も自分で決められるので気楽です。
もちろん自分の腕で稼がないと無収入になってしまうリスクがありますが、それは自由を得る代償と言えるでしょう。通勤や会社の人間関係のストレスがなくなるだけでも大きな価値があると言えます。
生計を立てられるようになるまでに苦労はすると思いますが、目標額を稼げるようになった時の喜びはひとしおです。自由業や自営業は収入が不安定と言われることがありますが、安定して稼いでいる方もたくさんいらっしゃいます。
終身雇用が崩壊し定年までひとつの会社に勤めるという働き方が難しくなった現在、自由業で働くという選択肢をとるのもひとつの方法です。
おわりに
インターネットが発達した現在、WebデザイナーやWebライターなど在宅で仕事ができる自由業の人気が上昇しています。数年前はほとんど知られていなかったYouTuberも自由業の職種のひとつとして認知され始めていますし、もう5年もしたらまた新しい職種が生まれているかもしれません。
今回紹介した職種以外にも自由業の選択肢はまだ他にもありますので、会社勤めに疲れたという方は自由業での独立開業を考えてみてはいかがでしょう?