e-Taxはオンラインで確定申告ができる便利なツールです。事前に準備が必要ですが、一度環境を整えておけば来年以降も使えるので確定申告の申請が楽になります。
本記事では、e-Taxを利用するための準備と利用の仕方を解説します。今年からe-Taxで確定申告しようと考えている方はぜひ参考にしてください。
e-Tax(イータックス)とは?
「e-Tax」は国税庁が運営するオンラインサービスで、正式名所は「正式名称は「国税電子申告・納税システム」です。
簡単に言えばインターネット上で確定申告や納税ができるシステムで、ネット環境と必要なツールが揃っていればパソコンから確定申告ができます。税務署に足を運ばずとも確定申告を済ませられる便利なシステムです。
e-taxで確定申告をするために必要な物
e-taxはネット環境だけでは確定申告ができません。システムを利用するには以下の物を揃える必要があります。
・OS(Windows 7、8.1、10)
・ブラウザ(Microsoft Internet Explorer 11)
・Adobe Acrobat Reader DC(PDF閲覧)
・電子証明書の取得
・ICカードリーダライタ(電子証明書の読み込みに必要)
電子証明書はインターネットでデータをやりとりする上での本人確認書のようなものです。マイナンバーカードに電子証明書が組み込まれているので、お住まいの市区町村で発行してもらいましょう。
ICカードリーダライタは電子証明書が組み込まれたマイナンバーカードを読み取るのに必要です。家電量販店で1,000〜3,000円ほどで購入できますが、対応機器があるので注意してください。
対応機器は以下のページでご確認いただけます。
参照:ICカードリーダライタのご用意 / 公的個人認証サービス
e-Taxの開始届出書を提出する
e-Taxの利用を開始するには、以下の準備が必要です。
・ルート証明書のインストール
・信頼済みサイト及びポップアップブロックの許可サイトへの登録
・開始届出
e-Taxを利用するのは、パソコンに「政府共用認証局(官職認証局)」と「政府共用認証局(アプリケーション認証局2)」のルート証明書・中間証明書をインストールする必要があります。
また、e-Taxを正しく動作させるにはブラウザで信頼済みサイト及びポップアップブロックの許可サイトとして登録しておかなければなりません。
上記の準備が整ったら、開始届出書をオンライン、または直接税務署に届け出ます。どうせe-Taxで確定申告をするのですから、届け出はオンラインで済ませてしまったほうが楽です。
これらの手続きは以下のページで行えます。
参照:e-Taxの開始(変更等)届出書作成・提出コーナー【事前準備】
e-Taxでの確定申告の進め方
上記準備が整ったら、「確定申告書等作成コーナー」で書類を作成していきます。申告書・決算書・収支内訳書をオンライン上で作成し、e-Taxか書面で提出します。
このシステムではe-Taxの届け出をしていなくても利用可能です。「書面提出」を選択すればそのまま確定申告書類を作成できます。
「確定申告書等作成コーナー」では入力した項目が自動で反映されるので、手書きで書くよりも断然楽です。e-Taxを利用しないのであれば印刷して税務署に持っていくか郵送する必要があります。
当システムの詳しい解説は省略しますが、最初はややこしく感じるかもしれませんが、基本は紙の確定申告書類と一緒の項目ですので、よく見ていけばどこに何を記入すればいいかわかるはずです。
参照:確定申告書等作成コーナー
e-Taxは準備がいるけど一度やってしまえば来年から楽できる
e-Taxは上記のような準備がいるので少し面倒ですが、環境さえ整えてしまえば来年からはすぐに利用できます。わざわざ確定申告書類を印刷したり税務署に足を運んだりしなくていいので、e-Taxを使えるようにしておくと楽です。
税務署で確定申告する時は順番待ちをしなければならないですし、税務署の開庁時間内に行かなければなりません。
その点、e-Taxは順番待ちをする必要がなく、システムが使える時間内であればいつでも申告できるので自分の都合で確定申告ができます。税務署の開庁時間を気にしなくていいのもe-Taxを利用するメリットです。
おわりに
e-Taxの準備は少し手間がかかりますが、案内に沿って進めていけばそれほど迷うことはありません。電子証明書とICカードリーダライタの準備が必要ですので、まずはそれらを揃えるようにしましょう。
e-Taxを利用しなくても「確定申告書等作成コーナー」は便利ですので、こちらだけでも使ってみてください。