脱サラは言葉にするだけなら簡単ですが、成功させるには準備が必要です。何の準備もせずに脱サラしても失敗するのは明らかですし、厳しい言い方をすれば怠慢でしかありません。
本記事では、脱サラで失敗しないために注意すべき5個のことを解説します。脱サラを成功させるためにも失敗パターンを知っておきましょう。
脱サラは人生における大きな決断
脱サラ、つまりサラリーマンをやめて個人事業主として事業を営むのは簡単な決断ではありません。収入がゼロになるリスクもあるため、脱サラしたいと考えていてもすぐに行動に移させるわけではないですよね。
脱サラは人生における大きな決断であるため、よく考えた上で決めないと後悔するかもしれません。
脱サラで失敗しないために注意すべき5個のこと
勢いで脱サラしない
何の準備もしていないのに勢いで脱サラするほど危険なことはありません。思いつきで脱サラをしてもよほど運がない限りはうまくはいかないでしょう。
独身ならまだしも、養うべき家族がいるのに勢いで脱サラするのは無謀としか言えません。貯金が十分にあったり強力なツテがあったりするならまだ分かりますが、何もないのに脱サラしても結果は火を見るより明らかです。
衝動的に脱サラしたいと思った時は冷静になり、脱サラを成功させるには何を準備すればいいのかよく考えてみましょう。
最初からうまくいくと思わない
ビジネスはどれだけ入念に準備をしていても成功するとは限りません。売上が立つまでに時間がかかる場合もありますし運の要素もありますので、脱サラして最初からうまくいくと思わないようにしましょう。
もちろんビジネスを成功させるという気持ちは大事ですが、すぐうまくいくと考えて生活費まで開業資金に投じてしまうと開業後の生活が立ち行かなくなってしまいます。
仮に早期に成功する可能性が高いビジネスであったとしても、当面の生活費を残しておきましょう。生活ができなければビジネスどころではなくなるのですから。
失敗も想定しておく
上述したようにどんなビジネスも成功する保証はありません。時には手痛い失敗もしてしまうこともあります。
特に初めての起業だと壁にぶち当たることが多いでしょうし、想定外のトラブルにも見舞われますこともあるでしょう。そうした失敗を乗り越えてビジネスは成功するのです。
成功パターンだけを見ていると失敗した時に取り返しがつかなくなるので、失敗パターンも考えておきましょう。失敗を想定して余分に資金を残しておけば何かトラブルがあっても対応できます。
失敗はあまり考えたくないと思いますが、失敗も込みで脱サラのリスクを考えておいた方がよいでしょう。
初期投資を抑える
初期投資が増えるほど回収までに時間がかかりますし、もし回収できなければ大きな負債が残ってしまいます。ビジネスは小さく始めて大きく成長させるのが理想ですので、できるだけ初期投資を抑えるようにしましょう。
初期投資を抑えた開業ができれば投資費用の回収期間が短くなりますし、仮にうまくいかなかったとしてもやり直しできます。無理な投資は身を滅ぼす危険があるので、初期投資を抑えるにこしたことはありません。
もちろん必要な投資は惜しんではいけないので、何に費用をかけて何を節約するのかをしっかり見極めることが大切です。
自分は個人事業主に向いているのか?
会社員として雇われる働き方と、個人事業主として雇われない働き方では全然違います。どちらが良いというのではなく、性格的に向き不向きがあるため、自分は個人事業主に向いているのかをよく考えた方がよいでしょう。
たとえば自宅で一人で仕事をする場合、自己管理ができなければ仕事に支障がでます。人と会う機会も減るので孤独感にさいなまれることもあるでしょう。
人付き合いが苦手で一人で仕事をする方が気楽という方ならば、そういう働き方が合っているかもしれませんね。また自分で工夫してお店を大きくすることにやりがいを感じる方であれば、会社員より個人事業主の方が向いているといえるでしょう。
脱サラで成功するには失敗パターンを知ることが大事
成功の影には必ず失敗があります。経験になる失敗であればよいのですが、取り返しがつかない失敗をしてしまうと人生そのものが大きく狂ってしまいます。
脱サラで成功するためには、失敗パターンも知っておかなければなりません。脱サラでどういう失敗が多いのかを知っていれば、それを回避することができるでしょう。
成功パターンばかりに目が行きがちですが、失敗パターンも目を背けずに見てください。そうすれば脱サラを成功させるために自分は何をすべきか、何をすべきではないかが見えてくると思います。
おわりに
矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、失敗を恐れて脱サラの決心を鈍らせるのもよくありません。脱サラには思い切りも必要なので、準備が整ったら独立に向けて前進していきましょう。