フランチャイズで独立開業すること自体は難しくありませんが、開業する前によく考えておかないと、思わぬ失敗をするかもしれません。失敗を回避するためには、事前準備が重要です。
本稿では、フランチャイズで独立する前に考えておくべき5個のことをご紹介します。前もって独立開業後に起こりうることを考えておくことで成功の精度が上がるので、開業する前にしっかりと考えておきましょう。
フランチャイズで失敗しないための準備をしよう
フランチャイズに加入すれば必ず成功するわけではありません。フランチャイズはあくまでも事業のノウハウやサポートを受けられる仕組みであって、成功するかどうかは事業主本人にかかっています。
フランチャイズで失敗しないためには、事前準備が肝心です。フランチャイズ本部任せにせず、自分にできることをやっておくことで、独立開業を成功させる可能性を上げましょう。
フランチャイズで独立する前に考えておくべき4個のこと
その業種は将来性があるか?
今、その業種に勢いがあったとしても、一時のブームであるだけで、5年後には急速に衰退しているかもしれません。短期で稼ぐのであれば流行に乗るのもアリですが、長期で事業を行うのであれば、将来性をふまえて業種を選びましょう。
たとえば、少子高齢化によって介護やハウスクリーニングの市場が伸びています。高齢世帯や共働き世帯の増加によって家事代行を利用する方が増えているので、そうした社会の動きに合わせるのもビジネスの基本戦略です。
AIの技術は加速度的に発達しているので、IT技術を使ったビジネスにも注目してみましょう。フランチャイズ業界ではまだAI技術を取り入れる企業は少ないですが、今後増加する可能性は十分にあります。
業界の将来性を完璧に予測するのは難しいですが、世の中の流れを丁寧に追っていけば、あるていどは伸びそうな業種が見えてくるでしょう。こうした調査には時間も労力もかかりますが、これは時間をかけてでもやっておくべきことです。
生活資金込みで予算を組んでいるか?
フランチャイズ開業して、すぐに収入が得られるわけではありません。売上が入るまでの間、生活費は貯金から出すことになります。
予算を開業資金にすべてつぎ込んでしまうと、生活費が足りなくなってしまうので、当面は収入がなくても生活に困らないだけの貯金を残しておきましょう。
始めたの開業であれば、できるだけ開業費用を少なくし、リスクを抑えるのが理想的です。最初から多くの予算を投じてしまうと、失敗した時に取り返しがつかなくなるので、最初は小さく始めることをおすすめします。
失敗した時のリスクを考えているか?
誰しもが成功を信じて開業をするわけですが、現実はうまくいかないこともあります。期待したようにお客さんが集まらなかったり、想定以上にランニングコストがかかったり、トラブルで予定外の経費が発生したり、事業にはこうした想定外の事態はつきものです。
しかし、必要以上に失敗を恐れることはありません。リスクを想定し、対処できるように備えていれば、致命傷は避けられます。
大事なのは失敗した時のリスクを考えておくことです。成功だけを見るのではなく、失敗した時に起こりうるリスクを想定しておかなければなりあmせん。
上述した、開業費用を少なくするというのも、リスクを抑えるひとつの方法です。開業費用が多くなるほど失敗した時のリスクが上がるので、初期費用は極力抑えるようにしましょう。
フランチャイズ本部についてよく調べたか?
フランチャイズに加盟するということは、本部とビジネスパートナーになるということです。加盟するのであれば、その本部のことをよく調べておきましょう。
事業内容だけでなく、経営理念もしっかり調べておく必要があります。なぜなら、加盟店も同じ理念ももとにビジネスを行うからです。
本部の経営理念に賛同できるかどうかは、フランチャイズに加盟する上で非常に重要な要素で、ここを疎かにすると思わぬ失敗を招いてしまいます。
フランチャイズに加盟すると、本部の考えや方針に沿わなければなりません。本部の方針に納得できないと、それが原因で本部とわだかまりが生じたり、トラブルが起きたりします。
フランチャイズに加盟する前に、本部の経営理念を読んで、どういう考えや方針の元に経営をしているのか、しっかりと吟味しておきましょう。
おわりに
始めての独立開業では、開業後のイメージが湧きにくいと思いますが、本稿のようなフランチャイズのノウハウ記事を読んでおくことにより、不要な失敗を避けられます。誰も失敗したくはないと思いますが、失敗やリスクも想定しておくことで、成功への道が開けるでしょう。
準備を済ませたら、あとは開業に向かって一直線です!