「フランチャイズに加盟したいけれど、仕組みや契約がよく分からない」という方は多いのではないでしょうか?確かにフランチャイズの仕組みが分からないと不安に感じますよね。
そこで今回は、フランチャイズに関する8つの疑問と答えをまとめました。よくある質問を厳選しましたので、これを読めばフランチャイズの基本部分は理解できることでしょう。
フランチャイズに関する8つの疑問と答え
フランチャイズオーナーは雇われるの?
フランチャイズ契約では加盟店と本部は雇用関係にあるわけではありません。最も分かりやすいのがビジネスパートナーという表現でしょう。
各加盟者がオーナーとなり、本部のサポートを受けて経営をするのがフランチャイズです。各オーナーは個人事業主として開業した上で本部と契約を結ぶため、雇われているわけではありません。
フランチャイズ契約が切れた後はどうなる?
フランチャイズの契約期間が終了すれば、本部のブランドや商号は使えなくなります。フランチャイズ契約を解除するには3か月~6か月以上前までに本部に通知するのが一般的です。
ただし、ノウハウだけを目的とした加盟を避けるために契約期間が設けられていることが多いため、ノウハウを吸収したからといってすぐ解約できるわけではありません。中途解約の場合は違約金が発生するので注意してください。
>フランチャイズ契約解除後すぐに同業種で開業してもいい?
フランチャイズ契約には「競業避止義務」という内容が持ち込まれていることが多いです。これは契約終了から数年以内は同業種での開業を禁止するという契約で、異業種であれば問題ありません。
この「競業避止義務」はトラブルになりやすい契約項目で、どの程度の競業を禁止するのかは意見が分かれるところです。
フランチャイズ本部としてはノウハウや企業機密の流出のために「競業避止義務」を設けているわけですが、同業種で開業できない期間が長いと元加盟店の立場からすれば非常に困ります。異業種なら契約終了後でもすぐ開業できますが、同業であれば「競業避止義務」が足かせとなるでしょう。
「競業避止義務」の有無や範囲に関してはフランチャイズ本部によって異なるので、契約前によく確認しておいてください。
加盟店と直営店の違いはなんですか?
フランチャイズの直営店は、本部が直接経営する店舗です。本部の社員が経営を行い、運営のノウハウを蓄積したりテストをしたりします。
加盟店は個人事業主や法人が本部と契約する形態です。本部に雇用されるわけではなく、加盟店はそれぞれが独立したオーナーになります。
ロイヤリティとは何ですか?
ロイヤリティは、本部が提供するノウハウ、商号の利用権、経営サポートに対して支払う対価です。本部もビジネスとしてフランチャイズを運営しているので、ノウハウやサポートはタダではありません。
ノウハウは本来ならば社外秘ですが、加盟店契約してロイヤリティを支払うことで知ることができます。そのノウハウがロイヤリティの金額に見合っているかどうかは各加盟店が判断しなければなりません。
ロイヤリティの金額は本部によって異なり、売上高に応じるタイプや売上高に関わらず固定している本部もあります。中にはロイヤリティゼロの本部もあるので、フランチャイズに加盟するならロイヤリティをよく比較してください。
副業でもフランチャイズに加盟できる?
フランチャイズの中には副業可の本部もあります。本業を持ちながら起業したい方に向けたフランチャイズがあるので、週末起業や副業も可能です。
ただし、本業の方でも副業が可能かを確認しておかなければなりません。黙って副業をするとトラブルになる恐れがあるので、フランチャイズで副業をするなら会社の就業規則を確認しておきましょう。
未経験でもフランチャイズに加盟できるの?
フランチャイズの多くは未経験者でも加盟できます。むしろその業種が未経験の方でも開業できるようにノウハウを提供するのがフランチャイズの役割です。
加盟店はロイヤリティという対価を支払ってノウハウを得ることができ、本部はノウハウを提供する代わりにロイヤリティを得ます。言わば双方に利益があるのがフランチャイズのシステムで、未経験者こそ享受できるメリットが大きいと言えるでしょう。
本部の収支モデル通りに収益が得られる?
本部が提示する収支モデルはあくまでも参考にすぎず、収益を保証するものではありません。なぜなら店舗の規模や場所、環境によって収支は大きく変わるからです。
本部は優秀な店舗を収支モデルにする場合が多いので、そこから収益を何割か差し引いて考えておいた方がよいでしょう。似たような状況の店舗を持つのであれば参考になりますが、そうでない場合は参考程度にしかなりません。
優良なフランチャイズ本部であれば売上データを公開して説明してくれる場合があるので、収支モデルの提示の仕方も本部を比較する重要なポイントとなります。
おわりに
「聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥」ということわざがあるように、聞くことを恥ずかしがっていてはいけません。フランチャイズの仕組みや契約の内容を分からないままで加盟するのではなく、疑問を解消した上で契約するかを判断しましょう。