起業の方法はいくつかありますが、フリーランスとして独立するのもそのひとつです。ネットで自営業ができる時代ですので、昔よりも独立起業の選択肢が増えていると言えるでしょう。
そこで本記事では、Web系のフリーランスの代表的な職種を5つご紹介します。Web系の仕事内容に興味がある方、フリーランスとして独立を考えておられる方はぜひお読みください。
ネットの普及で在宅で仕事がしやすくなった
インターネットが普及したことにより、パソコンさえあればどこでも仕事ができるようになりました。在宅フリーランスとして活躍されている方も多く、Webの仕事はそうした雇われない働き方を選びやすくなっています。
フリーランスとして独立するのもひとつの起業の方法で、個人から法人化することも可能です。法人化のタイミングは収益によるのでまた別記事で詳しく解説しますが、収益が増えてくれば法人成りも考えてみるとよいでしょう。
Web系フリーランスの職種
Webデザイナー
Webデザイナーは、Webサイトやバナーなどをデザインするのが主な仕事となります。洋服のデザイナーとは異なり、Webに特化しているのがWebデザイナーです。
会社で勤めてから独立される方が多いですが、独学でフリーランスのWebデザイナーになられる方もいらっしゃいます。専門学校に通ってWebデザインを学ぶ方法もありますが、独学のハードルはそれほど高くありません。
フリーランスのWebデザイナーの場合、次に紹介するWebコーダーを兼任されている方も多いようです。サイトのデザインからコーディング(制作)までを一手に引き受けることで報酬が上がりますし、デザインのみ受注している他のWebデザイナーとの差別化にもなります。
受注範囲を広げるなら、HTMLとCSSだけでなくWordPressも扱えるようになっておいた方がよいでしょう。
Webコーダー
Webコーダーは、WebデザイナーがデザインしたWebサイトの原案を元に、HTML・CSSなどでコーディングをする仕事です。デザインはせずに、コーディングを専門とします。
ここで少し源泉徴収のお話をしましょう。Webデザインは源泉徴収の対象になっていますが、コーディングは対象外であるのをご存知でしょうか?
これは源泉徴収のややこしい部分でもあるのですが、「法第204条第1項第1号に掲げる原稿の報酬」にはコーディングは含まれていません。「デザインの報酬」はしっかり書かれています。
たとえば、Webコーディングのみの契約であれば、税法上は源泉徴収は不要です。しかし、Webデザインとして契約していたり、Webデザインとコーディングを両方で契約した場合、源泉徴収の対象になる可能性があります。
「可能性がある」と表現したのは、税務署によって対応が違う場合があるからです。そもそも税務署の職員全員がコーディングという仕事を知っているとは限らないため、もしかしたら源泉徴収される場合があるかもしれません。
Webコーダーのフリーランスになる予定の方は、源泉徴収について税務署に確認してみるとよいでしょう。
Webライター
Webライターは、企業のオウンドメディアなどに掲載する記事を書くのが主な仕事となります。雑誌などの誌面に掲載する記事ではなく、Web上に公開する記事を書くのがWebライターです。
一口にWebライターと言っても、上述のようにオウンドメディアに掲載する記事を書く人もいれば、コラムを書く人もいます。単価もピンからキリまでありますが、経験を積んでいけば単価が上がりますし、成果の出る記事を書いていればクライアントも交渉に応じてくれるでしょう。
Webライターの仕事はSEO対策が大きく関係するため、検索エンジンについて学んでおくことをおすすめします。まずは自分のサイトやブログを作ってみて、それを検索エンジンで上位表示できるようにしてみてください。
Webライターの仕事内容は、こちらの記事が参考になります。フリーランスのWebライターをされている方が書かれているので、信頼できるでしょう。
Webライターの仕事内容と仕事の進め方を現役ライターが解説、受注方法や単価相場も紹介
アフィリエイター
アフィリエイターは、アフィリエイト広告(インターネット広告)で報酬を得るのが仕事です。自分でサイトを運営し、そこに貼った広告から収益を得ます。
では、アフィエイターはどういった仕組みで広告収入を得ているのでしょうか?
アフィリエイト広告は大きく分けると「クリック報酬型」と「成果報酬型」があります。アフィリエイターになるなら、最低でもこの2つの報酬の仕組みを理解しておかなければなりません。
まず、「クリック報酬型」はGoogle AdSenseを代表とする広告のタイプで、広告がクリックされた時に報酬が発生します。単価は広告ごとに異なりますが、クリックされれば報酬が発生するので初心者でも始めやすいです。
「成果報酬型」は、広告がクリックされた後、そのユーザーが商品購入、資料請求、会員登録といったアクションを起こした時に報酬が発生します。成果は広告によって異なりますが、「クリック報酬型」と違って広告がクリックされただけでは報酬は発生しません。
こう書くと「クリック報酬型」が稼げそうに思えますが、実はトップアフィリエイターの多くは「成果報酬型」で稼いでいます。「クリック報酬型」は報酬が発生しやすい代わりに単価が低く、かなりのアクセスを稼がないと広告収入だけで食べていくのは難しいです。
一方、「成果報酬型」は成果の条件が厳しいものの、単価の高い広告が多く、成果が得られれば少ないアクセス数でも稼ぐことができます。もちろん「クリック報酬型」だけで生活できるほどの収入を得ているアフィリエイターも多いので、どちらの広告を使うかは戦略次第です。
ブロガー
プロブロガーという言葉を耳にされた方は多いのではないでしょうか?ブロガーはブログで稼いでいる人の総称で、職業としても認知されるようになりました。
ブロガーの主な収入源もアフィリエイト広告ですが、コンテンツの販売、オンラインサロンの運営、Youtube広告など、収入を得る方法は複数あります。企業からオファーを受けて記事を書くこともあるようです。
言わばブロガーは個人を売るのが職業で、自分のブログのファンや読者を増やしてアクセスを伸ばせば収入も上がっていきます。今の時代、インフルエンサーと呼ばれる強い影響力持つ個人が増えていて、ブロガーもそのひとつです。
Web系のフリーランスとしての独立も考えてみよう
起業をしたいけれど、何をすればよいか分からないという方は多いかと思います。フランチャイズで起業するのもひとつの方法ですが、本記事で紹介したようなWeb系のフリーランスとしての独立も考えてみてはいかがでしょう。
独学でフリーランスになられる方もいますし、企業で働いてから独立される方もいます。Web系のフリーランスはパソコンのスキルは必須ですので、まずはPCスキルを磨くとよいでしょう。
おわりに
Web系のフリーランスは選択肢が広がりつつあります。ブロガーやアフィリエイターといった職業ができたのはここ数年のことですし、YouTuberが認知され始めたのも最近のことですよね。
これから新しくWeb系のフリーランスの職業が誕生するかもしれないので、起業を考えている方はこれまでにないWebの職業を考えてみるのもいいかもしれませんね。